正しい枕の干し方は？天日干しと陰干しのやり方

頭は、脳を守るために汗をかきやすい部位です。枕のカビやダニを防いで快適に使うためには、定期的に干して内部の湿気を飛ばす必要があります。この記事では、枕の素材別に「正しい干し方」を解説しました。素材に合わせた正しいやり方で、枕をお手入れしましょう。

目次

• 正しい枕の干し方
• 天日干しのやり方
• 陰干しのやり方
• カビやダニはカバーをこまめに替えて予防する
• 汚れや臭いの取れない枕は思い切って処分しよう
• 陰干しで長持ちするエマ・ピロー

正しい枕の干し方

枕を干す理由は、枕にたまった湿気を飛ばしてダニやカビの繁殖を抑え、常に清潔に保つためです。湿気がたまって枕が蒸れると、嫌な臭いを発生させる原因となるだけでなく、睡眠の妨げにもなります。1時間程度の短い時間でも、枕を干して風を通すことは意味があるので、こまめに干すことを心がけましょう。

枕の干し方は、2つあります。日光に当てる天日干しと、日陰もしくは室内で干す陰干しです。紫外線で劣化しやすい素材は陰干しにします。枕を干す前に、お持ちの枕が天日干しと陰干しどちらに対応しているかを、以下の表で確認しておきましょう。　

天日干しであれば日光が当たる場所、陰干しなら日陰で風通しの良い場所で干します。 枕を干す時は、平干しか吊り干しがおすすめです。

平干しは、平らな物の上に置いて干す方法。ベランダや窓際、室外機の上や自転車のカゴの上など、枕を置けるスペースを見つけて干しましょう。

枕を吊り干しする時は、枕干しや枕ハンガーがあると便利です。枕ハンガーは、大きさに合わせて薄い枕や小さい枕でもしっかり固定できるものを選びましょう。クッションを干す場合にも使えて便利です。

枕が入る大きさの洗濯ネットを使用する手もあります。洗濯ネットに入れた枕は、洗濯バサミ付きのピンチハンガーで挟んだり、S字フックを使って物干し竿やカーテンレールに引っかければ吊り干しが可能です。

枕干しや枕ハンガー、大きな洗濯ネットは、いずれも100均やホームセンターなどで購入できます。

天日干しのやり方

枕を日光に当てる天日干しは、たまった湿気を外に逃して乾燥させられるだけでなく、紫外線による殺菌効果も期待できます。天日干しができるのは、主に以下の素材です。

● パイプ、ポリエステルわた、コルマビーズ、ミニボール、そばがら、小豆

※上記の素材でも天日干しができない場合があります。干す前に必ず枕の取扱表示を確認しましょう。

天日干しの具体的な手順は以下の通りです。

• 枕を傾けたり、優しく振ったりして、中身の素材の偏りをならす
• 日が当たる場所で枕を干す
• 1〜2時間（干す時間の半分の時間が）経ったら、両面に日を当てるために枕をひっくり返す
• 枕を取り込み、表面に掃除機をかける
• 1と同じように枕の形を整える

天日干しは、晴れた湿度の低い日に日の当たる場所で干します。湿度は40%以下が理想です。晴れていても湿度が高いと枕が湿ってしまいます。不安な場合は、干す場所の湿度を測ってみましょう。

干す時間帯は、1日の中で紫外線量が最も多い10時〜14時がおすすめです。枕の内部までしっかり乾かすためには、枕の中身の偏りをならし、厚さを均等にして干しましょう。

干す時間の長さは、夏なら2時間、冬なら3~4時間程度が目安です。季節によって日差しの強さが違うため、夏は時間を短めにしましょう。枕を紫外線にさらしすぎると、生地や素材の傷みが早まってしまいます。適切な時間で取り込むのを忘れないよう注意しましょう。

干した後は、枕についたホコリや花粉などを吸い取るために掃除機をかけます。干した後にする太陽の匂いは、「ダニの死骸」と言われることもありますが、布の繊維に紫外線が当たって発生した脂肪酸やアルデヒド･アルコールなどの揮発性物質の臭いなので問題はありません。

天日干しが必要な枕は、最低でも週に1~2回は干しましょう。そばがら枕のような天然素材の枕は、虫が湧きやすい特徴があります。できれば毎日干すのが理想的です。

自宅の日当たりが悪かったり、湿度が高い地域などで、なかなか天日干しができない場合は、布団乾燥機などを使用してみてくださいね。

陰干しのやり方

陰干しとは、直接日光を避け、風通しが良い場所で干すことを指します。陰干しが適しているのは、主に以下の素材です。

● 羽根枕、羽毛枕、低反発ウレタン、高反発ファイバー、ラテックス

※上記の素材でも、天日干しができる場合があります。枕の取扱表示を確認しましょう。

陰干しの具体的な手順は以下の通りです。

• 枕を傾けたり、優しく振ったりして、中身の素材の偏りをならす
• 日光が当たらない風通しのいい場所に干す
• 枕を取り込み、枕の表面に掃除機をかける
• 1と同じように枕の形を整えて枕をしまう

陰干しは、直射日光が当たらなければ外でも室内で干せます。室内で干すときは、風通しの良い部屋や、浴室乾燥機があればお風呂場などで干しましょう。湿度が低い日は、空気を循環させるために窓を開けます。扇風機やサーキュレーターを使って風を当てると効果的です。湿度が高い日や雨の日は、除湿機やエアコンの除湿機能も使いましょう。

枕を干す時は、天日干しと同様に平干しや吊り干しをします。陰干しは、天日干しと違って日光によって素材を傷める心配がないため、毎日干すのが理想的です。枕を清潔に保つために、できれば3日に1度は干すようにしましょう。

カビやダニはカバーをこまめに替えて予防する

カビ・ダニ対策のために、枕カバーは必ずつけましょう。さらにカバーは3日に1度は洗濯することをおすすめします。

枕本体も、洗える素材の場合は、半年に1度は洗いたいですね。枕本体が洗えるかどうか、洗濯機と手洗いどちらが良いかなどは、本体に付いている表示タグで確認しましょう。

カビやダニは、布団など枕以外の寝具にも発生します。体に触れるシーツや布団カバーは、夏なら2～3日に一度、冬でも週に1度は交換して洗うのが理想です。お部屋の湿度が気になる場合は、寝具のマメな洗い替えとともに、布団やマットレスに敷いて使う寝具用の防ダニ・防カビシートも併用しましょう。

枕に生えてしまったカビは、家庭用の漂白剤や洗剤で落とせる場合があります。以下の詳細記事の内容を実践してみてください。洗える枕や洗えない枕、素材ごとに分けて、効果的なカビの落とし方の手順を解説しています。

参照記事；枕のカビをとる方法は？キレイな落とし方

洗濯せず放置している枕や、長年使用した枕には、多くのダニが住み着いている可能性が高いです。ダニが住み着いた枕を使うと、肌荒れやアレルギーを引き起こすおそれがあります。

枕に潜むダニの取り方は、以下の詳細記事で解説しています。その枕を使い続けたい場合は、ぜひチェックしてみてください。

参照記事；枕のダニ退治は何をすればいい？対策と予防法

汚れや臭いの取れない枕は思い切って処分しよう

こまめに枕を干しても臭いが取れなかったり、洗っても落ちない頑固な汚れがついたままの枕を使い続けるのは、衛生的にも良くありません。クリーニングに出しても、臭いや汚れを完全に落とすのは難しいでしょう。

そんな枕は、いっそのこと処分して新しい枕に買い換えてみてはいかがでしょうか。 次に買い換える枕は、ライフスタイルに合わせて、お手入れしやすい枕がおすすめです。

陰干しで長持ちするエマ・ピロー

枕を長持ちさせるためには、こまめに枕を干してお手入れすることが必要です。しかし、天日干しが必要な枕だと、日中お仕事にでかける人はお手入れが難しくなります。天気や干す時間を気にせずに、お部屋でも干せる枕の方がおすすめです。

陰干しで心配なのが「お部屋で干すだけで枕の中を乾かせるのだろうか？」ということではないでしょうか。

エマ・ピローは、通気性とともに放湿性に優れた枕なので、室内の陰干しでも十分に湿気を飛ばすことができます。付属のカバーは洗濯機で洗えるので、いつも清潔に保てます。

通気性・放湿性の高い素材は、干すのが簡単という他にもメリットがあります。それは、頭が蒸れたり、熱がこもったりせず、快適に眠れること。エマ・ピローは「ウレタンフォームは蒸れやすい」という欠点を克服した新素材を使用しています。眠っているときに頭が蒸れず、適切な温度を保つだけでなく、頭と首にほど良くフィットするので、心地よい感触に包まれて眠れますよ。

エマ・ピローには購入してから100日間のお試し期間が付いています。お試し期間中であれば、体に合わなかった場合でも、手数料無料で返品・返金が可能です。実際の寝心地や、干すだけで大丈夫かどうかを確かめたい方にも安心ですね。

お手入れは陰干しだけ、通気性・放湿性に優れて快適に眠れるエマ・ピロー。ぜひ使ってみませんか？