マットレスの黄ばみの
正しい落とし方は？

マットレスや布団、シーツは、知らず知らずのうちに黄色く変色することがあります。主な原因は、寝汗やこぼしてしまった飲み物、子供のよだれやおねしょのシミです。マットレスは洗濯できないので困りますよね。この記事では、黄ばみを発見した時に自分でできる落とし方、黄ばませない対策について解説します。実践することで、いつもキレイなベッドで気持ちよく眠れますよ。

注意；本記事で紹介する方法の一部は、マットレスの素材を傷める可能性があります。実際に行われる際には、製造メーカーに確認を取るなど、ご自身の責任で行ってください。

目次

• マットレスの黄ばみの取り方
• 自分で黄ばみが取れないならクリーニングも
• 正しいお手入れでマットレスの変色を予防しよう
• どうしてもマットレスの黄ばみが取れないなら買い替えよう

マットレスの黄ばみの取り方

マットレスの黄ばみの落とし方は、その原因によって異なります。まずは、原因別の落とし方だけでなく、原因がわからない場合の落とし方も解説します。マットレスだけでなく、洗えない敷き布団などのお手入れにも参考にしてみてくださいね。

１．汗・よだれで汚れている場合

マットレスの黄ばみの原因で最も多いのが、汗染みとよだれです。人は、眠りに入る時に汗をかいて体温を下げます。その量は一晩でコップ1杯分。汗やよだれは、知らぬ間にシーツやベッドパッドを通してマットレスに染み出しています。汗もよだれも最初は無色ですが、含まれるたんぱく質が酸化することで黄色く変色し、汗染み、よだれ染みになります。

汗・よだれによる黄ばみ取りに使いたいのが、お掃除に使う「重曹」もしくは「セスキ炭酸ソーダ」です。どちらもタンパク質を分解し、黄ばみの汚れを落とす効果があります。

用意するもの

• 重曹もしくはセスキ炭酸ソーダ (小さじ1)
• 水 (100ml)
• スプレーボトル
• タオル数枚 (不要な布や丈夫なキッチンペーパーでもOK)
• ドライヤー

手順

• スプレーボトルに重曹もしくはセスキ炭酸ソーダ（小さじ1）と水（100ml） を入れて混ぜます。
• 黄ばみに①をスプレーし、5～10分放置します。
• 乾いたタオルで、水分を吸い取ります。
• 汚れが落ちていない場合は、②～③を繰り返します。
• 汚れが落ちたら、ドライヤーでマットレスをしっかり乾燥させます。

補足・注意点

重曹とセスキ炭酸ソーダはどちらも「アルカリ性」の性質を持っており、よく似ていますが、セスキ炭酸ソーダの方が強い洗浄力があります。両方自宅にある場合は、セスキ炭酸ソーダを使うのがおすすめです。

最後の工程で、マットレスはしっかりと乾かしましょう。目に見えないだけで、空気中には様々なカビの胞子や菌が浮遊しています。マットレスを濡れたままにしておくと、そこに付着して臭いやカビの原因になります。洗濯物を生乾きのまま置いておくと臭いが発生するのと同じ原理です。

２．おねしょのシミで黄ばんでいる場合

赤ちゃんのおねしょや、ペットの尿でマットレスが黄ばんでいる場合は「クエン酸」を使いましょう。尿は時間がたっても臭うことがありますが、クエン酸が臭いを中和してくれます。

用意するもの

• クエン酸（小さじ1）
• 水 （200ml）
• スプレーボトル
• タオル数枚（不要な布や丈夫なキッチンペーパーでもOK）
• ドライヤー

手順

• スプレーボトルにクエン酸（小さじ1）と水（200ml） を入れて混ぜ、クエン酸水を作ります。
• マットレスが尿で濡れている場合は、タオルで尿を吸い取ります。
• 黄ばみに①のクエン酸水をスプレーし、5～10分放置します。
• 乾いたタオルで、水分を吸い取ります。
• 汚れが落ちていない場合は、③～④を繰り返します。
• 汚れが落ちたら、ドライヤーでマットレスをしっかり乾燥させます。

補足・注意点

尿の黄ばみが臭う原因は、尿が空気に触れることで発生するアンモニア臭です。アンモニア臭はアルカリ性。そこで酸性のクエン酸を加えることで中和して臭いがなくなるのです。臭い取りのために除菌・消臭スプレーを使いたくなるかもしれませんが、アンモニア臭対応のものでないと臭いがひどくなることがあります。

余ったクエン酸水は、常温で約1ヶ月保存可能です。ぜひトイレの掃除や臭い取りにも使ってみてください。

３．原因不明のシミで黄ばんでいる場合

黄ばみの原因は、寝ている間の汗やよだれの可能性がもっとも高いです。しかしシミを発見した時には時間がたっていて「何のシミかわからない……なんだかカビ臭い気もする」ということもあるでしょう。こんな時は、まず先ほどご紹介した2つの落とし方を試しましょう。それでも黄ばみが取れなかった場合は、洗濯に使う中性洗剤と酸素系漂白剤の出番です。

用意するもの

• 中性洗剤（粉末は本体に記載の量で溶かしておく）
• 酸素系漂白剤（粉末は本体に記載の量で溶かしておく）
• タオル数枚（不要な布や丈夫なキッチンペーパーでもOK）
• ドライヤー

手順

• 濡れタオルに漂白剤と中性洗剤を混ぜてつけます。
• 黄ばみにしみこませるように叩きながらなじませます。
• 濡れタオルで上から叩いて水拭きします。
• マットレスから黄ばみが取れていなかったら②～③を繰り返します。
• 汚れが落ちたら、乾いたタオルを押し当てて水分を拭き取ります。
• ドライヤーで、濡らした部分をしっかり乾かします。

補足・注意点

漂白剤は、布製品にも使える酸素系漂白剤を使いましょう。主に使われている漂白剤には、塩素系と酸素系の2種類あります。塩素系は漂白効果は高すぎて、肌につくと皮膚の表面のタンパク質が溶けてしまう上、マットレスを脱色させ、かえって黄ばんでしまうおそれがあります。使用前は、酸素系であるかどうか必ず確認しておきましょう。

自分で黄ばみが取れないなら
クリーニングも選択肢

ご紹介した黄ばみの染み抜きを試しても、シミになってから長期間放置したシミや色の濃いシミは完全に落ちないこともあります。そんな時には業者によるクリーニングを検討しましょう。個人でやるよりも効果が高いことが多いです。ただし、以下の注意点を理解しておきましょう。

• シングルサイズで1万円前後とクリーニング料金が高い
• 黄ばみの状況によっては落とせない場合がある
• マットレスの種類によってはクリーニングできないものがある

一般的に、クリーニングができるマットレスは以下の通りです。まずは近くの業者に問い合わせてみましょう。

※1 クリーニング方法によります。お近くのクリーニング業者に問い合わせてみましょう。

「黄ばみが気になるけど、自分では落とせない…」という方は、ぜひクリーニング業者に相談してみてください。しかし、完全に落とせないと言われたり、料金が高すぎると感じた場合は、買い替えも検討してみましょう。

正しいお手入れでマットレスの
変色を予防しよう

黄ばみ防止には普段からのお手入れが大事。せっかく黄ばみを落としても、同じように使っていたらまたマットレスが変色してしまいます。以下の対策をできる範囲で行うことで、黄ばみを予防しましょう。普段からマットレスを清潔に保つようにすれば、カビやダニ予防にも役立ちます。

マットレスの湿気対策

• 寝室の換気を定期的に行う
• エアコンや除湿機で寝室の湿度を50％以下に下げる
• 寝室で洗濯物を干さない
• マットレスの場所移動（直置きしない、壁や窓から離す）

マットレスの黄ばみの主な原因は、汗や皮脂、よだれなどのたんぱく質。湿気はたんぱく質の酸化を促進して、マットレスを変色させる原因にもなります。寝室の湿気を除去することで、黄ばみを抑えることができます。

マットレスをいつも清潔に

• 週に一度はシーツを洗濯・乾燥（ベッドマット・ベッドパッドなども）
• おねしょが気になる場合は、おねしょ用のカバーを
• カバーが外せるマットレスを選ぼう

マットレス本体が黄ばむのを防ぐために、汗がしみこんだシーツ、敷きパッドはマメに洗濯しましょう。お子様が小さかったり、ペットの粗相が気になる時は、防水仕様のおねしょ用カバーを敷くことも検討してください。

カバーが丸ごと外せるタイプのマットレスなら、洗濯機・コインランドリーで漂白剤を使って一気にキレイにすることもできます。

どうしてもマットレスの黄ばみが
取れないなら買い替えよう

黄ばみが気になるマットレス、汚れがあるまま使い続けるのも微妙ですよね。どうしても自分で黄ばみが取れなかったり、クリーニングの見積もりが思いがけず高額だったりした場合は、買い替えはいかがでしょうか。

毎日使うマットレスだから、キレイな場所で気持ちよく眠りたいですよね。次のマットレスは、黄ばみを防ぐために、お手入れしやすいものがおすすめです。

エマ・マットレスは、カバーが丸ごとはずせます。おねしょや汗などの汚れが気になっても、黄ばむ前にカバーをはずして洗濯機で洗うことができます。通気性の良い素材なので、乾くのが早いのもポイント。毎日眠る場所だからこそ、ずっと清潔に保てるエマ・マットレスがおすすめです。

マットレスは体になじむまである程度の日数がかかります。 そこでエマ・マットレスでは、100日間のお試し期間を設けました。もし合わなかったら無料で返品可能。手数料・送料など一切かかりません。

今のマットレスの黄ばみがどうやっても取れない、次のマットレスは黄ばませたくないという方に、ぜひお使いただきたいマットレスです。 この機会に試してみませんか？